もしものために、お葬式の作法や知識について全て解説します
法要の日に行うこと。
法事に招待するのは、基本的に葬儀に列席した人の中から招く。
祖父母、父母、兄弟、子供、孫、伯父伯母、叔父叔母、従兄弟兄弟姉妹、それに嫁方の父母、兄弟が対象となる。
どの範囲まで招待するかはこれからの冠婚葬祭でのつきあいがあるから真剣に考えなくてはならない。
四十九日、もしくは、一周忌は友人、知人を招待する場合もある。
骨揚げ以後の仏事の儀式は全て法要です。その中で代表的な法要は四十九日法要、初盆、一周忌等です。また、法要は別の呼び名があるので紹介します。
法要日の数え方は、亡くなったその日が1日目と計算し翌日が2日目・・・・と言うように『数え』で数えます。
曜日で例えますと、月曜日に亡くなるとその日が1日目であり、2日目が火曜日、3日目が水曜日・・・・。ですから初七日は日曜日となります。二七日も日曜日となります。
すると三七日も全部日曜日であり七七日(四十九日)まで同じ形となります。
何日目 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | 6日目 | 7日目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
曜日 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | 日曜日 |
関東中部 | 逝去日 | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | 初七日忌 |
関西 | ・ | 逝去日 | ・ | ・ | ・ | ・ | 初七日忌 |
注意:
関西では数え方が上記と違い亡くなる前日を一日目として数える場合が多いようです。
(関東・中部より忌日が一日早く来ます)
初七日忌から7日ごとに忌日があるのは故人(死者)が生きている間の出来事を7日ごとに裁判にかけられます。
残された身内親族は故人が来世に生まれ変わるとき良い生まれ先を望みます。そのため忌日ごと(七日ごと)に集まって合掌読経します。
そしていよいよ七七日忌(四十九日)には裁判の判決が出ます。無事(極楽)浄土へ旅立つことが出来る様に身内親族が全員集まって合掌読経をします。(=忌明法要、満中陰)
裁判長は閻魔大王と言われています。
忌日の前夜は「お逮夜」ともいわれ、地方によっては初七日から七七日忌まで町内の人たちがお参りをしなければならない場合はお逮夜でこれらの法要を行う場合もある。
亡くなったのが月末に近いと四十九日法要が翌々月となりますが、地方によってはこれを嫌う地域があります。
この場合、三ケ月目とならない様に五七日法要(三十五日法要)を忌明法要とする。
四十九日までの中陰期間は死者の追善供養を行う期間です。できれば慶事ごとは控えた方が良いと思います。
1. | 百ヶ日 | 四十九日が過ぎると少し一段落するが、次の一周忌に至る前に百ヶ日が来ます。 百ヶ日法要は異名年忌によれば卒哭忌(そっこうき)と呼ばれ亡くなった人の為に泣くのはこのあたりまでで、冷たいようですが悲しみも薄れてくる頃を指しています。 |
2. | 一周忌 (満一年) |
四十九日法要(忌明法要)のあとの大きな法要は一周忌法要です。四十九日法要と同規模の法要を営むと良いと思います。 一年も過ぎると悲しみの中ばかりで生活していると大変である。丁度、一年がたち、死についての問題を見つめ直す事が出来る時期である。 余り時が経ってしまうと死についての問題を再度見つめる事もできなくなってしまうので良い時期ではないでしょうか? |
3. | 三回忌 (満三年) |
三回忌からは年数の数えかたが満でなく数えで数えます。即ち三回忌は満二年、七回忌は満六年、十三回忌は満十二年という具合である。五十回忌は満四十九年である。 |
4. | それ以後の年忌 | 地方によっては二十三回忌と二十七回忌を行わないところもある。 三回忌を超えると年忌の間隔が長くなるが、毎年年忌法要を行うことは経済的にも非常に負担となるし、無しにする事も出来ないからこの形をとるようになり定着したと思われる。 |
七回忌 | ||
十三回忌 | ||
十七回忌 | ||
二十三回忌 | ||
三十三回忌 | ||
三十七回忌 | ||
5. | 五十回忌(遠忌) (満四十九年) |
五十年を超える年忌法要は一般の人達では行われない。宗教人や歴史的に偉大な人のみの祀り事である。 |
6. | 法要はいつがよいか | 全ての法要について忌日が越えることはよくありません。必ず、忌日か忌日の前に行うようにしましょう。 |
7. | 年回忌法要早見表 |
異名年忌・十三仏・十王対応表
忌日 | 異名年忌 | 十三仏 | 王 | |
---|---|---|---|---|
初七日忌 | 7日目 | 所願忌(しょがんき) | 不動明王 | 泰広王 |
二七日忌 | 14日目 | 以芳忌(いほうき) | 釈迦如来 | 初江王 |
三七日忌 | 21日目 | 洒水忌(しゃすいき) | 文殊菩薩 | 宗帝王 |
四七日忌 | 28日目 | 阿経忌(あきょうき) | 普賢菩薩 | 五官王 |
五七日忌 | 35日目 | 小練忌(しょうれんき) | 地蔵菩薩 | 閻魔王 |
六七日忌 | 42日目 | 壇弘忌(だんこうき) | 弥勒菩薩 | 変成王 |
七七日忌 | 49日目 | 卒哭忌(そっこうき) | 薬師如来 | 泰山王 |
百ヶ日忌 | 99日目 | 卒哭忌(そっこうき) | 観世音菩薩 | 平等王 |
一周忌 | 1年目 | 小祥忌(しょうしょうき) | 静至菩薩 | 都市王 |
三回忌 | 2年目 | 大祥忌(だいしょうき) | 阿弥陀如来 | 転輪王 |
七回忌 | 6年目 | 遠波忌(おんばき) | 阿閤如来 | 蓮華王 |
十三回忌 | 12年目 | 遠方忌(えんぽうき) | 大日如来 | 慈恩王 |
十七回忌 | 16年目 | 慈明忌(じみょうき) | 胎大日如来 | |
二十三回忌 | 22年目 | 大士忌(だいしき) | 金大日如来 | |
二十七回忌 | 26年目 | - | - | - |
三十三回忌 | 32年目 | 冷照忌(れいしょうき) | 虚空蔵菩薩 | 祇園王 |
五十回忌 | 49年目 | - | 不二大日如来 | - |
百回忌 | 99年目 | 一会忌(いちえき) | - | - |
第1章危篤から臨終まで(1) |
第1章危篤から臨終まで(2) |
第2章通夜・葬式の準備(1) |
第2章通夜・葬式の準備(2) |
第2章通夜・葬式の準備(3) |
第2章通夜・葬式の準備(4) |
第3章通夜 |
第4章葬儀告別式・おとき(1) |
第4章葬儀告別式・おとき(2) |
第5章先祖の供養(1) |
第5章先祖の供養(2) |
第6章お仏壇の知識 |
第7章お墓の知識 |
第8章諸手続いろいろ |
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